13丁目の小さな映画館で、NYのSOHOの住んでいたホームレスのドキュメンタリーを観ました。壮絶で、ユーモアがあって、アートがあって、生きる力がみなぎる、じいちゃんホームレスの話です。
映画のタイトルは
「Cat of Mirikitani」このドキュメンタリーは、9/11のテロのちょっと前からスタートします。
そう、10年も経っていない、結構最近の、本当のお話なのです。
ディレクターのアメリカ人女性のリンダは
自分の近所に住む、(といってもデリの表に居座るホームレス)
ミリキタ二という80歳を超えた、日本人のじいちゃんと出会います。
ミリキタニじいちゃんは、リンダとであった当初、
生きるのもカラガラ状態。
しかし、彼は自ら
「アイ・アム・ビッグアーティスト」と
思いっきり日本語訛りの英語をしゃべり
毎日毎日、絵を描き続けています。
リンダは彼の描く絵が、第二次世界大戦時に
ミリキタニじいさんが体験した事ごとである事に注目し
さらに、彼の生活を追っていきます。
彼の出身は広島県。
しかし、彼は第二次世界大戦前に、
絵描きとしての夢を追いかけるべく渡米。
その最中に、第二次世界大戦争勃発。
アメリカにいた彼は、他の日本人たちとともに
収容所に入らされることに。
そこから、彼の人生が、戦争に、そして、アメリカに
翻弄される、一人の日本人として生きていく事になった訳です。
たとえ彼の事を通りで見かけても
変人のホームレスとしか
思いもしないだろうに、
彼の描く、広島の風景、アメリカでの収容所の風景、
生き生きとした動物の絵や、お花のピースフルな世界に
ディレクターは、惹かれ追っていく最中、
9/11。
リンダは、彼の事を心配して
なんと、
彼を家に迎え入れます。
こうして、日本人じいちゃんホームレスと
アメリカ人フィルムディレクターが同居生活を始める事に。
それがなかなか、
安定の居を与えられたじいちゃんは
リンダに
「このラーメンは冷めて、まずい!もっと温めてくれ!」
とわがままを言い出したり、
リンダの帰宅が、予定よりもおくれ、
深夜の12時に帰宅してくると
「頼むから、こんな時間に外を歩かないでくれ。
若い女子が、危ない目にあうんじゃないかと心配で心配で、、、」
と、自分の孫を思いやる様な
行きも詰まる物言いで、心底心配したり。。。
どんどん、彼の人間性に
観客の私もひきこまれていきます。
彼らの生活が、よくも悪くも
当たり前のようになっていくにつれて、
彼の人生の詳細が
次々と解き明かされていきます。
ホームレスのじいちゃんが
この、アメリカ人、リンダに出会わなければ
私たちの知り得もしなかった、アメリカと、日本の時代背景。
そして、
新聞記事から見つかった、同じ名字の在日、日本人
ミリキタニさんが、彼の親戚であることが判明。
一方、彼がまた、人間としてちゃんとした生活を
取り戻すために、リンダは動き始めます。
アメリカ市民権を得るように、施設や、政府に対して
色々手をつくすリンダの行いに反して、
全く、アメリカ政府というものを信じる事のできない彼は、
「俺の事をほっといてくれ」
「アメリカは、バカだ。アメリカのパスポートなんかいらないんだ」
と、拒否の繰り返し。
結局、彼は施設で、絵を教えることを通して
人としての生活を取り戻す事ができ、施設に住むことができました。
そして、60年近く生き別れていたお姉さんとも再会。
なんとも、全てが事実なんだけれど、
映画よりも壮絶なリアルを、次々に見せてもらう事ができました。
なによりも、私が思ったのは
第二次世界大戦によって
アメリカが日本にした仕打ち。
という一つの時代背景を見た時に、
戦時中に、日本が韓国や、中国にした仕打ち。
ベトナム戦争時に、
韓国がアメリカ側について、ベトナム人にした仕打ち。
これらが、なんだか
無意味な事の連鎖、というか。。。
なんで、同じ事を繰り返して
今の今まで残る、
暗い歴史を生み出す事になったんだろうなという事を思いました。
そう、NYにくるまでは、
歴史の勉強は、義務でしかなかったのだけれど
その歴史を知らなければ、
他の国の人たちとの関わり方も
浅い部分で、無知のままでしか関われないという事に気づきました。
そう、話ができないんです。
よく、
「同じ人間なのになんで、戦争を起こして殺し合いをするのか?」
という事を聞きますが、
極論言えば、ジョンレノン様々。
ごもっとも。
しかし、
こうして、NYで色んな国の人たち、
色んな歴史背景を持った人たちと関わっていく際に、
相手の事を知れば知るほど、
出身国、育った環境、文化、歴史の違いで、
こうも人間違うのか!!!
という壁にぶち当たる事が多々あります。
理解しようなんて、結構、いや、かなり難しい。
国際結婚だなんて、よっぽどの事がないと
できないと思う、今日この頃。
だって、説明しようがないんですもの。
「日本では、こうなの。」
「アメリカではこうなの。」
「韓国では、、、コロンビアではこうなの。」
っていわれたら、
もう、それ。それはそれ、なんです。
それぞれのやり方や、考え方は、国にちがうし、
もちろん、同じ国の人たちでも違う意見もたくさん。
だから、総論、争いが起きない訳がない。
この世の中で。
という一つの私なりの考えです。
ほんっとムズい。
自分との違いを受けとめるのは
ムズいですよ〜。
それを前提に、いかにピースに生きていくか?
もう、絶対に戦争はやっちゃいけない。
これは確か。
いかに、理解ができなくとも、
人殺しはいけませんよね。
いかに、戦争が、お金儲けの起爆剤であろうとも
人殺しはいけないですよね。
多分、ジョンとヨーコも、
それなりに、色々な違いで夫婦喧嘩とか
したに違いないけどね。笑
Peace!!!
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