やっとやっと
ダージリンへ行く入口の街、シリグリまで到着。
ここで2つの試練。
1、帰りのバスチケットをバスカウンターを探して買う。
2、ダージリン行きのジープを探して交渉して乗る。
これはかなりハードル高いです。
ただ、1、に関してはバスで同行しているドミンゴ新婚夫婦に教えてもらいながら
買うことができました。
ギリギリ残り1席だった! 危ない危ない。
このチケットを逃したら日本に戻る飛行機にも乗れないところでした。
問題の2、は
バスカウンターでチケットを買っている最中に
「ジープが待ってる! 早く!」
と声をかけてくれた方がいて、何とか私一人分空いていたジープに
あいのりさせてもらえました。
その声をかけてくれた方というのは、バングラデッシュで最初に乗り間違えた
1号目のバスで出会って話をしていた家族のお父さんでした。
「君も一緒にジープに乗れるように
待ってたんだ!」
といわれるがまま、チケット買って、ドミンゴ夫婦にバイバイと言って
「ちょっとトイレに行きたいから待って!」と言って
トイレを探してやっと、やっとジープに飛び乗りました。
だから、ジープに乗ったときからの写真しか残ってません。
日本でも見かけなくもないタイプの古いジープに軽く10人乗ってます。
おお!
本当なら乗ってダージリンに行きたかった、
世界遺産「トイトレイン」のレールが横を走ってます!

平地から、だんだんと山道へ突入。
すでに茶畑らしきものも通り過ぎたりして…
雨がぽつぽつ。
線路沿いにズンズンとブレーキなしで進んでいきます。
ジープが山道を進んで、高度があがっていくにつれて
憧れのダージリンへ近づいているという実感がやっと湧いてきて
肌でさっきまで感じていた生ぬるい温かさが消え、
涼しくなってくる。
空気もきれいになってきて、思いっきり吸いながら
山に溶け込んでいく感覚の中
「ああ、生きててよかった」
ってことと、
「まだまだ生きなきゃ、こんなすごい場所があるなら、
もっと素敵な場所が世界中にあるんだから、まだまだ世界を見たい!」
という、最高の気持ちになった。
本当に、思い切って旅に出てきてよかったと思う。
まだダージリンに着いてもないのにね。


だんだん日も暮れてきているというのに、
人生で初めて見るほどの濃霧のなか、この写真以上に
前が1メートル先ぐらいしか見えないなか、
20前半の若いドライバー兄ちゃんは、迷いもなく、間違いもなく前に進む。
これはたぶん、道の形を全部記憶するほど何度も何度も通っている道だから
と説明するしかない技。
そして、3時間強。
すっかり真っ暗になったダージリンと思われる街に到着。
ホテル探しも自信がないので、同行のファミリーと同じ宿に
部屋を取ることにしました。
バングラデッシュのダッカを出発してから
ほぼ24時間経過。
自分は何もしていないのに、
移動という目的のためにとっても有意義な時間の使い方をしたんだと
自分に言い聞かせる。
ファミリーと一緒にホテル地下の食堂でご飯。

いちばん左の次男、ブブ君が急に熱を出し始めたとのことで
日本から持ってきた総合風邪薬をおすそわけ。
「僕は君を助けて、君が今度は僕を助けてくれた」
というお父さんは、バスで初めて出会ったときから気づいていたが
熱い。そして、人間的にも厚い。
やっぱり、この人は特別な人だと思う。
食事のあと、
なんだかもう、体のあちこちが痛いしホテルの部屋は半分電気付かないし、
お湯も朝の6時しか出ないとのことなので、ムダにでかくて湿ったベットで一晩ゆっくり過ごしました。
思い出しただけでも、たいそう長い旅でございました。
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